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【坐禅作法65】ドッペルゲンガー遭遇

ちょっとはマシな坐禅作法 ドッペルゲンガー遭遇〜十牛図提唱2〜

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〜十牛図提唱2〜


十牛図とのなれ初め

私と十牛図のなれ初(そ)めは、今から約3年前、36歳のこと。 第三の結節が解ける直前に観ていた夢に始まります。

雪の降りしきる夜、目的地までランニング・ウェアを着て走っていた私は、先を急ごうとタクシーを止め、その後部座席に乗り込みました。

そこへタクシーのドアを叩く男が一人。

「なかなかタクシーがつかまらなくてさ。悪いんだけど一緒に乗せて行ってくれないか」

私の座席の反対側のドアから図々しく乗り込んできた男を見て、背筋が凍りつくという恐怖を生まれて初めて知りました。 私と同じランニング・ウェアを着た何から何まで鏡うつしのドッペルゲンガーがそこにいたのです。 それは“死の予兆”とされている怪奇現象と聞いていた私は思わず知らず叫んでいました。

「オマエは誰だ!」

するとドッペルゲンガーも言い返します。

「オマエこそ誰だ!」

「オマエの名前を聞いてるんだ、答えろ」
「というか…オマエ、オレのランニングウェア盗んだなあ」
「嘘をつけ、盗んだとしたらオマエぢやねえか。勝手に変な色に染めやがって、高かったんだぞ、どうしてくれるんだ」
「なんだとコノヤロウ」

自分の身に着ているランニングウェアを盗んだとか盗まないとか言うのですから、落語の粗忽(そこつ)ものみたいな滑稽話ですが、本人は必死なのです。 笑い話どころではなく、もう、わけがわからない。

しかし、私がこの数日後に死なないためには、 このドッペルゲンガーを捕まえて、何らかの方法で融合しなければならないと咄嗟に考えたのです。

「とりあえず、こっちに来い」

私が彼の腕を把(とら)えようとしたとき、ドッペルゲンガーはタクシーから飛び降りて駆け出しました。 私もすぐに後を追ったものの脚がもつれて捕らえ損ね、彼が塀を飛び越えようと高く跳躍したとき、まばゆい閃光が彼の全身を包み込むがはやいか、そのまぶしさに眼が眩(くら)んだ私は、その場にしゃがみ込まざるをえませんでした。

その直後に仙道で云うところの小薬が発生し、全身をめぐり始めたことで夢から醒め、第三の結節解放を体験したのでございます。

十牛図の存在を知ったのは、それから数ヶ月の後。 図書館で禅の本をめくっていたときのことでした。 十牛図の紹介ページに十牛図三「見牛」の図を発見した折、あの夢に見たドッペルゲンガーの意味を得心したのです。

赤雲水

十牛図三『見牛』

黒雲水
十牛図三『見牛』

声より得入すれば 見処 源に逢う

図・布施仁悟(著作権フリー)


それはちょうど心随観に長じてきて、暴走するばかりだった心の制御が曲がりなりにも可能になってきた頃でした。

十牛図の牛とは己れの自我のことです。 ですからドッペルゲンガーとは己が心の影法師。 いまだ捕らえることはできないまでも、うまくいけば その動きを客観的に観察することができる。 それが十牛図三「見牛」の悟境であり、第三の結節開放現象は その到達を知らせるイベントであったことを理解したのであります。

してみれば、その十牛図三「見牛」から一つ前の十牛図二「見跡」の段階は第二の結節解放現象と推測できます。


十牛図二『見跡』

十牛図二『見跡』

経に依って義を解し 経を閲して跡を知る

図・布施仁悟(著作権フリー)


それは33歳の秋。

ちょうど“ぷっつん体験”から約三ヶ月後のことで、心に巣喰う劣等感が歪んだ理想を生み出し、本来あるべき進路から外れていたことに気づいた頃でした。 なんとなく経典や聖典の真意がわかり始めてきたのも、この頃です。

おそらく、十牛図二「見跡」の段階とは第二の結節解放現象のこと。 然らば、十牛図一「尋牛」とは第一の結節解放および“興菩提心体験”に違いありません。

青雲水

十牛図一『尋牛』

黒雲水
十牛図一『尋牛』

力尽き 神疲れて もとむるに処無し

図・布施仁悟(著作権フリー)


自分の運命を導く“内なる師”の存在に漠然と畏敬の念を覚えながらも、何を手がかり足がかりに真理を求めればよいのか見当もつかない朦朧とした時期でした。

なるほど、私は十牛図三「見牛」の悟境に到達したばかりということ。 かくなる上は、次の目標とすべきは十牛図四「得牛」。


十牛図四『得牛』

十牛図四『得牛』

精神を竭尽して 渠を獲得す

図・布施仁悟(著作権フリー)


ようやく牛を捕らえるも牛は烈(はげ)しく暴れだす…。 おそらくそれは潜在意識の入口にあるとされる“魔境”を表現したものだろう。

魔境は中国道教における大周天およびインド・ヨーガにおけるクンダリニー覚醒に至った修行者を待ち受けている試練らしく、未熟な精神のままに突入することは戒められている。

ならば今は追いかけるだけで精一杯の自我の暴走を制御できる精神力を身につけなければならないはずだ。

こうして夢分析と十牛図のおかげで “自分の立ち位置”、すなわち、“悟境”を知ることができたのであります。

青雲水

野蛮な探究心

緑雲水

ただし、依然として30代の人生のどん底をクスブリ続けていましたから、そこを抜け出すのは一体何時か、ということが気になります。 また、その作品を好んで読んでいた作家の松本清張氏や浅田次郎氏が、そろって42歳前後から飛躍していたことには気づいていましたので、それが十牛図のどこかに当たるはずだと考えたのです。

しかしながら、それは可笑(おか)しな発想でした。 星まわりに象徴される運勢みたいなものと十牛図の伝えている悟境の階梯が密接に関連していると仮定するのですから、当初は、まさかね、と思わなかったわけではありません。 ところが、私の中に芽生えてしまった野蛮な探究心は、ひとつやったらんかい、ともけしかけてきて止まることを知らないのです。

もとより私には、9歳の頃から、人間の運命には必勝パターンがあるはずだ、という観念があり、その傾向と対策を求めて生きてきたところがありますので、この星まわりと十牛図の謎を解明する探求こそがその答えになるとの漠然とした期待とでも申しましょうか。 そうした予感に突き動かされる自分を如何とも為し難かったのであります。

かくして星まわりの科学と十牛図の研究を始めたのですが、そのお話は後述することに致しまして、さしあたっては申しますまい。 といいますのは、はじめに皆さんの御注意を喚起しておきたいことがあるからでして、それは何かと申しますと、十牛図の各段階に到達するときには必ず何らかの“けじめのイベント”を伴う、という一事なのであります。

(2014.2・改訂2014.8)


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