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【坐禅作法58】じっくり効かせる望景内4

ちょっとはマシな坐禅作法 じっくり効かせる望景内4〜結跏趺坐へのストレッチ 11〜

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〜結跏趺坐へのストレッチ 11〜


望景内の課題と目標

いよいよ最後の仕上げの望景内を解説するのみとなった。
さしあたり望景内の課題と目標を最終確認しておこう。

まず望景内の修行段階は第三の結節を解放した後に訪れる。
その頃には学ぶべき知識はすでにオツムに詰め込まれているはずなので、
次の課題はその知識を心の底から痛感して自家薬籠中のものとすることにある。

その一方で気の流入口となる中心点が頭部に形成される。
おかげでこれまで幕に包まれていた肉体の束縛(不随意筋)にも気づかされるから、
中心点から肉体に流入してくる気を制御することでソレを解消しなければならない。

そのためのテクニックが『望景内』ということだった。

矢印マーク 『いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか』

坐禅修行のプロセスを正確に記述してある唯一の本。
(2011年1月現在・ボク調べ)
こういう本が市場に出回っている現在、
秘密にしておくことなんてもはや何もないはずである。
そろそろまともな禅書を誰かが出版しても
いいのではないだろうか?


当初は“エーテル”とも呼ばれる“気”の制御はまったくもって不可能だ。
R・シュタイナーの『いか超』によると“気の体”を開発できていないためである。

さて、人間のエーテル体の各部分はたえず活動している。無数の流れがエーテル体をあらゆる方向へ導いている。人体はこのような流れを通して、その生命活動を保持し、制御しているのである。すべての生物はこのようなエーテル体を持っている。植物、動物もエーテル体を持っている。それどころが鉱物にも、注意深く観察すれば、エーテル体の痕跡が認められる。 …右に述べた流れや動きは、普通、人間の意識や意志にとってはまったく不随意である。肉体の心臓や胃袋の活動が不随意であるのと同様に。… 超感覚的能力を獲得するために、エーテル体の開発が為されるまで、この不随意な状態は存続する。そしてエーテル体のこの不随意な流れや動きに、意識的に左右できる流れや動きをつけ加えることこそ、ここで問題にしようとする段階での霊的行法の課題なのである。

(R・シュタイナー『いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか』-P.168「霊界参入が与える諸影響」)


ここからの最初の課題は中心点を喉頭部の辺りに移すことだ。

頭部に作られたこの中心点がふさわしい確かさを獲得したなら、それはもっと下方に、つまり喉頭部の辺りに移される。このことは集中の行をさらに続けることによって達成される。その場合エーテル体の流れはこの部分から輝き出る。その流れは人間の周囲の魂的空間を照らし出す。 行がさらに進むと、修行者は、エーテル体の在り方そのものを規定することができるようになる。それまでこの在り方は外界から来る諸力と肉体に由来する諸力とに依存していた。しかしこの行いよって、修行者はエーテル体をあらゆる方向へ向けることができるようになる。

(R・シュタイナー『いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか』-P.171「霊界参入が与える諸影響」)


さらに中心点を心臓部に移すことで坐禅修行はクライマックスを迎える。

いまや流動するエーテル体組織全体の中心点が心臓部に移されるようになる。これはふたたび集中と瞑想の行によって可能になる。これと共にいわゆる「内なる言葉」を理解しうる段階に到る。一切の事物が新しい意味を持つ。一切の事物の内奥の本質が霊的に聴こえてくる。事物の本質が修行者に語りかける。前述した流れが修行者を世界の内的本性に結びつけるのである。修行者は周囲の世界の生命といとなみを共にしはじめ、この生命のいとなみを彼の諸蓮華の活動の中に反響させることができるようになる。 これと共に修行者は霊界へ参入する。

(R・シュタイナー『いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか』-P.172-173「霊界参入が与える諸影響」)


ただし、このシュタイナーの説明にはちょっとおかしな点がある。

望景内の出発点

頭部に気の流入口の中心点をつくること。
それが望景内の出発点。

図:布施仁悟(著作権フリー)


督脈の開通により形成された頭部の中心点が喉の蓮華につながるとすると、
上図にように描ける。ただし、これでは説明できないことが三点ある。

1.身体背面の督脈と身体前面の任脈はどうつながるのか?
2.中心点から真っ直ぐ下に伸びる体軸(スシュムナー管)はどうなるのか?
3.そもそもヨーガでいうところのイダーとピンガラって何なのよ?

そこで、今一度、ヨーガにおけるチャクラ図を考察してみよう。

七つのチャクラとイダー・ピンガラ図

第三の結節以下にあるイダー・ピンガラの接点は五つ。

図:布施仁悟(著作権フリー)


第三の結節解放時には眉間の奥、脊髄の上端部分に激痛が走るのだけれど、
ヨーガの文献によると、それはイダー・ピンガラの結びつきが解けるためとある。
そのとき軽い幽体離脱を体験して以来、ちょっとした変化があった。

36歳の11月中旬に第三の結節を解放したボクの肉体は変性をはじめ、
夢精や遺精のパターンに明らかな変化を見せた。いわゆる精液の昇華運動だ。
おかげで38歳になる頃には夢精や遺精はピタリと止まってしまうことになる。

さらに軽い幽体離脱をする体験をその後も何度か通過してきている。

結節解放以降2度目の幽体離脱は38歳の8月29日で深夜2時頃のことだった。
次の体験は10月16日。それは翌年に引き続き1.14、3.25、9.27にもあった。
ところが、それが何を意味しているのかボクには一向にわからない。

待ちに待った蓮華の解放現象だと思いたくても、どうやら様子が違う。
超常的能力が現れるような文献どおりの徴候は一切なかったからだ。
そこでボクはヨーガにおけるチャクラ図を見ながら、こう考えた。

「ボクは今、イダー・ピンガラの接点を解放しているのではないのか」

軽い幽体離脱をする体験も計6度目を迎える頃になると、
膝や足首の軸ずれを解消できるようになってきた。
それと同時に眉間周辺の軸ずれにも気づくようになった。

その体感は「気づくようになった」というより、この方が適切かもしれない。
「眉間周辺の不随意筋を“動かせる”ようになった」
極端な話。眉間周辺の軸ずれというのはこんな体感なのである。

眉間周辺の軸ずれ図

眉間周辺の軸ずれを修正できると、不動軸周辺の不随意筋は一気に解消される。

図:布施仁悟(著作権フリー)


この眉間の軸ずれを正しい位置に修正すると気は足先まで一息に流れる。

そのため不動軸周辺の不随意筋は一気に解消されることになるけれど、
するとそこには当たり前のように任脈があった。

督脈と任脈

任脈の入口を隠していたものの正体は、眉間周辺の軸ずれだったらしい。

図:布施仁悟(著作権フリー)


督脈の開通後、ずっと任脈の入り口を見つけられなかったのだけれど、
眉間周辺の軸ずれに気づいたことでボクはようやく探り当てることができた。
要するに眉間の軸ずれが任脈の入り口を塞いでいたのである。

これでヨーガにおけるイダー・ピンガラ・スシュムナー図の謎も解ける。
イダーとピンガラの接点を解き放つ度に不随意筋は少しずつ解消されゆく。
おそらく、このエネルギー・ブロックを形成している接点は全7つなのだろう。
全ての接点を開放すれば督脈と任脈がつながりスシュムナーが顕(あらわ)れる。

さらにスシュムナーの顕現は結跏趺坐の完成を意味するはずだ。
なぜなら道元の『普勧坐禅儀』における結跏趺坐は体軸ありきの姿勢だけれど、
ヨーガでいうスシュムナーの顕現はその体軸の形成と同義だからである。

そしてシュタイナーの云う霊界参入とは身心脱落のことだろう。
「結跏趺坐の姿勢をもって只管に打坐して身心脱落を得よ」
と説いた道元の教えに通じるものに違いない。

ゆえに望景内の目標は眉間の軸ずれを正しい位置に修正して、
督脈と任脈をつなげること。それは仙道における“小周天”の完成でもあり、
その先には「只管打坐」および「身心脱落」が待っているのである。

それでは仕上げの望景内を解説していこうか。

赤雲水

チベット体操・第二の儀式

黒雲水
じっくり効かせる望景内8
チベット体操・第二の儀式図(ラクダのポーズ)


ちょっとチベット体操のものとは違うんだけど、こっちの方が効くから。
ヨーガのラクダのポーズ。

踵(かかと)に手を添えて、骨盤をグイグイ前に押すようにして反る。

図:布施仁悟(著作権フリー) 参考:『ハタ・ヨーガ完全版』


これはヨーガの『ラクダのポーズ』。チベット体操では2つ目に当たる。
あえて仕上げにもってきたのは眉間の軸ずれにアプローチするためだ。

そのためには、このポーズを取る前に、膝立ちした状態のまま、
『基本の首まわりの望景内』で紹介した望景内をするといい。

〜頭板状筋・僧帽筋・胸鎖乳突筋のbokenai〜
図:布施仁悟(著作権フリー) 参考:石井直方『ストレッチ・メソッド』


それからラクダのポーズで眉間の軸ずれ部分から不動軸に気をしっかり流せると、
太腿の表側・大腿四頭筋に気が抜けてゆくはずだ。
その状態をしばらくキープしてから、おもむろに最後の仕上げに入ろう。

それに相応しいのが真向法の第四体操である。

矢印マーク 『5つのチベット体操-若さの泉・決定版』

チベット体操は人生の基本です。
5つまるごと望景内の構成要素。

矢印マーク 『ハタ・ヨーガ完全版』

P.36-37の入門編「腕の運動機Ν供Ν掘
P.78のひねり系統7「ジャタラパリヴァルタナ」
P.103の前屈系統20「ハヌマーン」
これらは日々のストレッチに是非とも取り入れたい。
簡潔に書かれた解説はストレッチのコツの宝庫だ。
やっぱヨーガでしょ。

矢印マーク 『ストレッチ・メソッド』

筋肉博士・石井直方先生の本。
首のストレッチをこの本で知った。
肩甲骨をはがすのに首のストレッチは
極めて大切なのであります。

真向法・第四体操

じっくり効かせる望景内9
真向法・第四体操図


1.まず「割座(わりざ)」ですわる。
正座と違うのは足は外側に出すこと。


2.上体を後方に倒す。

3.両腕を万歳の要領で肘を曲げずに真っ直ぐ伸ばす。

4.頭や背中を床につけたまま、骨盤をグイグイ押しあげるようにして腰を反る。

図:布施仁悟(著作権フリー) 参考:『決定版 真向法―3分間4つの体操で生涯健康』


これもラクダのポーズと同様に太腿の大腿四頭筋に気が抜けてゆく感覚をつかむ。
最後の仕上げに持ってきたのは、何のことはない。一番、気持ちがいいからだ。

以上、望景内の解説はこれで終了である。

どうだい。どこにでも転がってる単なるストレッチだったでしょ?
ボクら禅者の歩むべき人生も、そういうものかもしれないね。

(2013.05 改訂2014.08)

矢印マーク 『決定版 真向法―3分間4つの体操で生涯健康』

真向法はストレッチの王道です。
4つまるごと望景内の構成要素。
筋トレの要素をそぎ落とし、
衝脈をダイレクトに刺激する。

体軸の支線
図・布施仁悟(著作権フリー)
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