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【坐禅作法53】体幹を調える簡易望景内

ちょっとはマシな坐禅作法 体幹を調える簡易望景内〜結跏趺坐へのストレッチ 6〜

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〜結跏趺坐へのストレッチ 6〜


少しおさらい

というわけで体幹を調える簡易望景内を解説していこう。

とはいえ、もうワカッテル禅者は気づいてると思うのだけれど、
この簡易望景内の型はすべて体幹を調えているのである。

すなわち、首まわりも肩まわりも腰まわりもへったくれもなく、
一貫して“体幹”と呼ばれている筋肉をほぐしていることになる。

それは“深部筋”とか“インナーマッスル”とか“コア”などと呼ばれ、
テレビの情報番組でも取り上げられているから、なじみ深いことと思う。

ただし、そのおかげでオツムにウソばかり詰め込まれていることも事実。
今回紹介する簡易望景内は無理をすると筋膜損傷や断裂を起こす危険もある。
したがって、くどいようだけれど少しおさらいをしておかなければならない。

体軸の支線
図・布施仁悟(著作権フリー)


まずストレッチやヨーガは誰でも何歳からでも効果があるなんてことはない。
これには時節というものがあり、0歳から8歳、29歳から37歳、58歳から66歳。
この9年間の間にストレッチやヨーガを始めた人に最も効果が出やすい。

つまり、この時期を逃すと効果の有無にかかわらず決まって挫折する。
これは29年周期の星まわりのイタズラによるもので、9歳、38歳、67歳に、
残り約20年間の運命の審判を受けるからだ。運命には逆らえないというわけ。

たまに運命に抗(あらが)うかのように続けられる人もいるようだけれど、
目的と真意を勘違いしているから、どのみち大した効果は得られない。
心と肉体の変性期というのは運命の転換期と一致しているものなのだ。

それから望景内やヨーガはインナーマッスルを“鍛えている”わけではない。

一般に肩甲骨、脊柱、骨盤、股関節まわりの筋肉を“深部筋”と呼ぶけれど、
顔面、首、膝関節、ふくらはぎ、足首周辺の筋肉もまたインナーマッスルである。
それは望景内でおなじみの不動、仁王、菩薩軸の気道まわりに存在する筋肉で、
程度の差こそあれ凡人の肉体においては決まって不随意筋となっている。

これらの不随意筋は、負荷をかけて筋肉を損傷させ再生を促す“超回復”で
解消されることはなく、すなわち筋力トレーニングではどうにもできない。
その不随意筋を通る気道に意識的に気を流せるようになって初めて解消できる。

気道に気を流すというのは筋肉を動かしてポンプアップするような感じで、
硬直して不随意となっている筋肉を意識的に動かせなくてはいけない。
ために望景内やヨーガは気道に沿うように筋肉をほぐす運動ということになる。

であるからして気道を無視したストレッチというのはいただけない。
おそらくあらぬ方向に伸ばされた筋肉はぶっつり切れてしまうだろう。

そもそも気道に気を流す以前に気感すらないとしたら話にならない。

ストレッチやヨーガや武道の型の真意がわかるようになってくるのは、
第三の結節を解いて頭部に気の出入口となる中心点を形成したときからである。
というのも第三の結節を解放してはじめて不随意筋に気づけるからだ。

すなわち不随意筋は凡人のオツムでは感知できない仕組みになっていて、
おかげで第三の結節解放までは歪んだ身体でも不快感なしに暮らせる。

ただし、この親切なのか不親切なのかわからない肉体のカラクリにより、
凡人はヨーガや武道の奥義もまた感知できない仕組みになっているのである。
ゆえに凡人が望景内をいくらやっても劇的な効果は得られないだろう。

いかにも望景内は第三の結節解放以降の肉体変性段階の修行体系なのだ。
結節解放以前の禅者は気感すらないはずなので、まずは心随観を修めるといい。
気感は心の成長に随伴して恩寵のように与えられるものなのである。

それでは体幹を調える簡易望景内の型を紹介していこう。
例によってメインとなる型の前にウォーミングアップの型で準備を調える。
それは琉球空手の型を参考としたものなので、まず拳の握り方から解説しよう。

集約拳の握り方
〜手順1〜

人差指と中指を曲げる。

〜手順2〜

そこへ寄せつけるように親指を折る。

〜手順3〜

親指の上に薬指と小指を折って重ねる。

図:布施仁悟(著作権フリー)


これは肥田式強健術における集約拳(しゅうやくけん)。
5本の指それぞれに十分な力が入り、その力が掌の中心に集まるそうだ。
これから紹介する簡易望景内で拳を握る場合、それはすべて集約拳である。

ただし、この集約拳は人を殴るには不向きの拳。
普通の拳の握り方は親指を拳の外に添えるようにして親指の骨折を防ぐ。
親指の骨折を気にしないなら、思う存分、人を殴ればいいのだけれど、
それは武道の精神に反することだから、よい禅者のみんなはやめておこう。

また武道の精神といっても、こういうことではないので誤解なきように。

武道は、武技、武術などから発生した我が国固有の文化であり、 相手の動きに応じて、基本動作や基本となる技を身に付け、 相手を攻撃したり相手の技を防御したりすることによって、 勝敗を競い合う楽しさや喜びを味わうことができる運動です。

(『平成20年の中学校学習指導要領の改訂』より)


これは中学校で武道教育を必修化したときの中学校学習指導要領の文言。
武道をあたかも競技スポーツの亜種であるかのように説明してしまっている。

世間の圧倒的多数を占める凡人には武道の奥義など知るよしもないのだから、
もちろん文部科学省のチョコザイな役人どもを血祭りにあげても仕方がない。
ただし、この学習指導要領作成に携わった役人どもに限っては、
わが国に伝わる人間救済の道のひとつ“武道”を侮辱した罪で投獄に価する。

とりあえず日本の最南端・沖ノ鳥島にでも島流しにして隔離しちゃいなさい。
そうして粛々(しゅくしゅく)と南方警備にでもあたってもらうといい。
未来あるわが国の少年少女におバカが伝染るといけないからね。

とりわけ気に入らないのは武道教育の選択肢から空手を外したことである。
空手も相撲と同様に独り稽古の型を有する器具いらずの優れた武道なのに、
武道教育アパルトヘイトの憂き目に遭うとは如何なる理由によるのであるか。

だいたい武道教育の選択肢に空手がないとしたら全くの尻抜けである。
競技スポーツに成りさがった柔道や剣道のために武道場を整備するまでもなく、
空手なら青空の下で健全な肉体とオツムを育成できることがワカランのかね。

といっても、たぶんワカランだろうから空手の真実を解説してみるとしよう。

矢印マーク 『鉄人を創る肥田式強健術』


簡易強健術は臍下丹田を正しく開発した人向けの体操。
臍下丹田を開発できるとこれだけで十分だそうである。
やっぱりホンモノはいつの時代にもいたんだね。

赤雲水

簡易望景内7

黒雲水
簡易望景内7


最初に解説するのは琉球空手の抜塞(パッサイ)型の変形。

抜塞型変形〜その1〜


1.まずは“回し取り”の姿勢へ。

2.肩幅よりもやや広めに両脚を開いて立ち、頭上を通って弧を描くように両腕をぐるりと回す。

3.戦隊ものの変身ポーズの要領で肩を大きく動かそう。

抜塞型変形〜その2〜


1.回した両手を腰に十分引きつけて“回し取り”の姿勢。

2.脇を締めて、胸を張って、肘を後ろにしっかり引こう。

抜塞型変形〜その3〜


1.両足を平行にそろえながら横を向き“かわし受け”の姿勢。

2.腰をグイッと捻(ひね)って骨盤の傾きを修正するのがコツ。

図:布施仁悟(著作権フリー) 参考:宇城憲治『武術空手の極意・型』P.112-115


この抜塞型の動作を分析するとこういうことになる。

まず肩を大きくまわして肩の筋肉の硬直をほどく。
次に肘を後ろに引くついでに胸を張って肩の前傾を修正する。
最後に腰を捻りながら反って骨盤の傾きを調整する。

これは理論的には簡易望景内の基本を実践しているにすぎない。

簡易望景内の基本

だから、これが全ての基本なんだってばっ!

図:布施仁悟(著作権フリー)


要するにこれまで解説してきた簡易望景内と本質的に同じ動作なのだ。

この基本を続けて不随意筋をある程度解消できた頃に菩薩軸はみえてくる。
すると菩薩軸の真ん中に身体前面を走る任脈の存在を認められるはずだ。
その菩薩軸の発見は喉の蓮華の形成の始まった証拠ともいえるだろう。

この望景内の修行は頭部に中心点を形成していることが前提なのだれど、
その後の目標は、喉の蓮華を形成し、さらに心臓の蓮華の形成へとつなげること。
たとえば禅の伝統では上顎(あご)に舌を付けろと指導されるけれど、
それは頭部の中心点から喉の気道へ気を流すための動作なのである。

これはヨーガでも“ケチャリ・ムドラ”として知られているものだ。
ところがケチャリ・ムドラで頭部からの気を喉の気道に流そうとしても、
喉の気道の開口部は頭部の中心点に向かって開かずに別の方角を向いている。
これは不随意筋による身体の歪みのために起こる気道の軸ズレによるもので、
骨盤や肩の調整を通じて喉の気道のパーツを頭部の中心点に向ける必要がある。

そうして、この喉の気道のパーツの入口がわかってくると体幹を調えてゆくこともできる。
頭部の中心点と喉の気道のパーツ同士をつなげればより“コア”な気道を開けるからだ。

たとえば、秘儀“骨盤おこし”なんて芸当もできるようになる。

ウッディーヤナ・バンダ図


つまりはこれが“骨盤おこし”。
お腹をペコペコ動かしたってダメだからね。

図:布施仁悟(著作権フリー) 参考:成瀬雅春『ハタ・ヨーガ完全版』P.218


ここで、ちょっと想像してみてもらいたい。

ボクが“喉の蓮華”で象徴しているものは首ほどの太さのある霊的器官である。
それは喉周辺を通る気道をすべて管理している複雑な機構を持った有機的組織。
気を自在に操るためには坐禅修行を通じてこの感覚器官を形成しなればならない。

そして頭部の中心点から流れる気を喉の気道を通じて体軸に流せるようになると、
より身体の中心に存在している不随意筋を解放していくことになる。
この“骨盤おこし”は腹部の内臓周辺の不随意筋を解放するときに起こる現象だ。

これは、ヨーガで“バンダ”とか“ナウリ”などと呼ばれている動作なのだけれど、
単にお腹を凹ませているのではなく腹部の内臓周辺の気道に気を流してるのだ。
うまく気を流せると骨盤が真っ直ぐに立ってきて脚部へと抜けてゆくようになる。

つまり“骨盤を立てる”というのは単に腰や肩を反ることではないのであって、
気が骨盤を抜けるようになったときに当たり前に骨盤は立っているものなのだ。
“喉の蓮華”の形成開始は、そのための大前提ということになる。

それで肥田式強健術にも喉の蓮華にアプローチするための操体法があるから、
それを体幹を調える簡易望景内7のメイン型としよう。

簡易望景内七‐本型 〜その1〜


1.抜塞型の両足の角度を保ったまま、両手の五指をそろえ、掌(てのひら)を相対させ、両腕を真っ直ぐ頭上に上げる。

2.頭を後ろへ投げるようにして顎(アゴ)を上げ、視線を両手の間に放つ。

3.舌を上顎につける(ケチャリ・ムドラ)。

簡易望景内七‐本型 〜その2〜


1.両手を握って集約拳をつくり、両肘を曲げて両腕を垂直に下ろす。

2.両膝を少し折って、上体をやや前方に進める。踵(かかと)は床にぴったり着けて浮かさないように。

3.両の拳を乳首の高さに添えて、両腕は体側に密着させよう。

4.ここでも舌は上顎につける(ケチャリ・ムドラ)。

図:布施仁悟(著作権フリー) 参考:高木一行『鉄人を創る肥田式強健術』P.168


これは肥田式強健術で大胸筋練修法とされている型なのだけれど、
御察しのとおり大胸筋というのは不動軸および菩薩軸のことである。

ここで菩薩軸および任脈の認識をもう少し明確にするために、
『クンダリニー覚醒と小周天』で解説した禅的周天を振り返ってみよう。

<望景内の修行の前提段階その一>

第二の結節(脊髄の下端)の解放以降、督脈の経穴を一つずつ解放して開通させてゆく段階。

<望景内の修行の前提段階その二>

第三の結節(脊髄の上端)の解放および頭部に気の流入口となる中心点を形成する段階。自発動功の発動。

<望景内の修行への突入段階>

頭部の中心点の形成から喉の蓮華の解放へ。 不随意筋が明らかとなり肉体の束縛に気づく段階。 頭部の中心点から流れ入る気を少しずつ全身の気道へ流せるようになる。

<不随意筋完全解消の段階>

喉の蓮華の形成により気を自在に制御するための霊的器官が完成する。 不随意筋が解消されて気の体外への放射が始まり肉体は霊的な網膜組織で覆われる。

<霊界参入の段階>

そして、ついに心臓部の蓮華の形成へ。 それはクンダリニー覚醒および大周天を意味する。 その後、魔境を経て“第三の目”とも呼ばれる眉間の蓮華の覚醒へ。

<各チャクラ[蓮華]の覚醒段階>

気は意念で動かさずとも自ずから周天するようになる。

図:布施仁悟(著作権フリー)


ヴィシュダ・チャクラとも呼ばれる喉の蓮華の存在している部位は、
気の全身への流入口である頭部の中心点直下にあるのだけれど、
解放前は気の流れを堰き止めるエネルギーブロックに塞がれている。

イダー・ピンガラの結節点

第三の結節以下にあるイダー・ピンガラの結節点は五つ。

図:布施仁悟(著作権フリー)


ヨーガのチャクラ図におけるイダー・ピンガラの結節点がエネルギーブロックで、
最初に解放されるのが第三の結節である。その後、時節の到来により、
喉にあるブロックが解放される頃から不随意筋を本格的に解消できるようになる。

このエネルギーブロック解放時は脊髄におけるエネルギーの突き上げや
軽い幽体離脱を体験するので誰でも結節点の解放を知れるだろう。
この現象は第三の結節以下に描かれる五つの結節点すべてで起こる。

また図に描かれている五つのブロックを全て解放した後でなければ、
喉の蓮華も完全には形成できないことになっているようだ。

心随観を行じている正統の禅者なら上記のプロセスを辿るはずだけれど、
身体前面の菩薩軸の気道は喉の結節点解放後からはっきりしてくるに違いない。
それが喉の蓮華の形成プロセス開始の合図なのである。

また、喉の結節点解放段階までくるとボケナイポイントなどというものはなく、
もはや全身ボケナイポイントといってもいい感じになるだろう。
たとえば、望景内で喉の気道に気を通して体幹部の気道を真っ直ぐに調えると、
それにつられるように全身の気道の軸ズレをも修正できるからである。

それでは、ちよっと危険な簡易望景内最後の型の解説に入ろうか。
その準備型は琉球空手の基本。三戦(サンチン)型である。

(2012.8・改訂2014.8)

矢印マーク 『武術空手の極意・型』


武道の型稽古の重要性を知るならこの本に限る。
宇城師範の強さの秘密を知ることは
武道の奥義へ至る道を知ることなのである。

矢印マーク 『ハタ・ヨーガ完全版』


P.36-37の入門編「腕の運動機Ν供Ν掘
P.78のひねり系統7「ジャタラパリヴァルタナ」
P.103の前屈系統20「ハヌマーン」
これらは日々のストレッチに是非とも取り入れたい。
簡潔に書かれた解説はストレッチのコツの宝庫だ。
やっぱヨーガでしょ。

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