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【坐禅作法51】肩まわりの簡易望景内

ちょっとはマシな坐禅作法 肩まわりの簡易望景内〜結跏趺坐へのストレッチ 4〜

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〜結跏趺坐へのストレッチ 4〜


簡易望景内1

簡易望景内とはいえ簡単望景内という意味ではない。

「一日たった5分」「誰でもできる」「一週間で効果を実感!」
そんな謳(うた)い文句を期待しているなら煎餅でも食って寝ていて欲しい。
誰でもできるほど簡単ならボクがわざわざ解説するまでもないでしょう?

とにかくやってみれば生ぬるいものではないことくらい自明になる。
おそらく十人中九人がこの最初の簡易望景内で挫折するに違いない。

簡易望景内1
〜肩まわりの簡易望景内その1〜


1.右手を上から背中に回し、左手は下から背中に回して、右手と左手を背中でつなぐ。

2.手をつないだら、なるべく深く握る。

3.左肩の仁王軸周辺の不随意筋に気が流れるにまかせてキ〜プ!

4.左肩にじんわり効いてきちゃったねえ〜。

5.今度は左右を逆にしてやってみよう。

図:布施仁悟(著作権フリー) 成瀬雅春『ハタ・ヨーガ完全版』P.154


これは牛の顔のポーズとして知られるヨーガのアーサナの応用である。

いや、言いたいことはわかっている。絵の上手くないことは認めよう。
しかし絵が間違っているなんて言い逃れはしないでくれたまえ。
体軸が調ってさえいれば背中で両手をつなぐことも可能なのだ。

きっと幼い頃から柔軟性を身につけていればこの望景内は最初からできる。
たとえば、そういう人たちに「できっこない」なんて言おうものなら、
鳩のように目を白黒させて首を傾げられることだろう。

もしも体操や空手を通じてストレッチ運動を始めるなら4歳くらいまでが望ましい。
この時期を過ぎると気の出入口である経穴が塞がって不随意筋は増えてゆき、
ついに経穴を再開発して気道に気を流さなければ不随意筋を解消できなくなる。

だからといって精神集中や呼吸法で無理に経穴をこじ開けようとしてはいけない。
あくまでも重要なことは、頭頂開をともなった結節解放を経て、
気の出入口となる中心点を頭部に形成し、そこから体軸を調えていくことにある。

それを可能にしてくれるのが禅の真髄・心随観と望景内なのだ。それに、
これら正攻法でなければ柔軟になれない肉体の持ち主なら邪道に陥らなくて済む。
そんな禅者は、だから、この望景内を今できなくても一向に構うことはない。
むしろ「望景内に向いている」と考えて指先同士を付けることから始めて欲しい。

また、そんな望景内に向いている禅者はこの事実を覚えておくといいと思う。

「苦手な望景内ばかりを集中してやっていても効果はない」

というわけでその理由を解説していくのである。

〜姿勢の違いと肉体のパーツ〜
図・布施仁悟(著作権フリー) 参考:『弱った体がよみがえる 人体力学』


望景内で主に刺激する仁王・不動・菩薩軸というのは肉体を天地に貫く重力線。
しかし悪い姿勢のままだと各軸に沿うべき肉体のパーツはそこからズレてしまう。
そこで重力に逆らって姿勢を維持しようと筋肉を始終緊張させるから、
次第に麻痺を起こして終いには硬直してしまう。それが不随意筋である。

この不随意筋は崩れた姿勢を維持するために硬直しているのだから、
それぞれの軸に万遍なく気を配分して姿勢のバランスを取るようにするとよい。

そういうわけで望景内のすべての型を過不足のないように修練していれば、
仁王・不動・菩薩の各軸をバランスよく調えていくことになるため、
いつのまにか苦手な望景内もできるようになってくるものなのである。

〜姿勢の違いと肉体のパーツ〜
図・布施仁悟(著作権フリー) 参考:『弱った体がよみがえる 人体力学』


では次に不随意筋を生み出す悪い姿勢の元凶を考えてみたい。

右図は典型的な凡人の姿勢を表してみたもの。
前に突き出したアゴ。
肩甲骨が前に出て前傾してきた肩。いわゆる猫背。
背骨の腰椎のカーブを失って垂れた尻。
崩れたバランスをとるために前にでた膝。しかもガニ股。
程度の差こそあれ普通の人の姿勢なんてこんなものである。

そのすべての元凶が実は骨盤の後傾にある。
骨盤の後傾により崩れた姿勢のバランスを保つために、
背骨周辺や肩や膝の筋肉に緊張をもたらしているのだ。

また骨盤は後傾するだけでなく左右にも傾く。
その影響は左右差として現れ内臓機能の低下にまで一役買っているから、
たとえば便秘、ぜんそく、アトピー性皮膚炎。すべての原因がここにある。
すなわち、とにもかくにも骨盤。“肉体の要・腰”が最も重要なのである。

したがって簡易望景内1のボケナイポイントは左肩に留めていてはいけない。
頭部の中心点から肉体に流れ入る気が左・仁王軸を伝わって骨盤を抜け、
同時に右・仁王軸にも流れるようにボケナイして左右差をも解消したいところだ。

〜簡易望景内1のボケナイポイント〜

ボケナイポイントは実に全身に及ぶ。

図:布施仁悟(著作権フリー)


つまり左肩ばかり意識していても体軸のバランスを調える効果は薄いのだから、
肩から骨盤へ抜ける左右仁王軸全体を意識して簡易望景内1は完成なのである。

また簡易望景内1をできない原因は骨盤の傾きにあるとすれば、
続けて骨盤の傾きを修正するための望景内も組み合わせればよいと知れる。

たとえばこんなの。

矢印マーク 『弱った体がよみがえる 人体力学』


非常にわかりやすいイラストですごくいい!
整体師の中には国家資格を取得しただけの医者よりも
病の原因についてよくわかっている人がいるんだよね。

矢印マーク 『ハタ・ヨーガ完全版』


P.36-37の入門編「腕の運動機Ν供Ν掘
P.78のひねり系統7「ジャタラパリヴァルタナ」
P.103の前屈系統20「ハヌマーン」
これらは日々のストレッチに是非とも取り入れたい。
簡潔に書かれた解説はストレッチのコツの宝庫だ。
やっぱヨーガでしょ。

赤雲水

簡易望景内2

黒雲水
簡易望景内2
〜肩まわりの簡易望景内その2〜


1.左足を真っ直ぐ後ろに引き、右足の爪先を内側に向ける。

2.右ひざを折って、左脚を伸ばす。

3.上体を前にかがめ、両腕を背後に伸ばす。

4.右股関節、左肩、左腰にじんわり効いてきちゃったねえ〜。

5.左仁王軸を降りてきた気が左脚のふくらはぎまで流れる感覚を掴めるまでキープ!

5.今度は左右を逆にしてやってみよう。

図:布施仁悟(著作権フリー) 参考:高木一行『鉄人を創る肥田式強健術』P.156


これは肥田式簡易強健術におけるふくらはぎの練修法そのままなのだけれど、
この型には骨盤の傾きを修正して仁王軸に気を流す仕掛けがちゃんとある。
単なるふくらはぎの筋肉を伸ばすストレッチではないのだ。

実はさりげなく提示されている両足の角度にこの型の隠し味がある。

〜簡易望景内2における足の角度〜

骨盤の左右差修正という意味では、
この足の角度が最も重要なのである。

図:布施仁悟(著作権フリー)


この両足の角度を保ったまま上体を前かがみにすると右不動軸に気が流れる。
このとき右股関節周辺に流れる気が骨盤の左右の傾きを修正するのである。

同時に両腕を背後に伸ばすことで特に左肩の歪みを修正することになるから、
左仁王軸を肩から骨盤へ抜けた気は真っ直ぐ伸ばした左脚のふくらはぎに至る。
この型がふくらはぎの練修法とされている理由はざっとこんな感じなのだ。

この望景内の意図を解説するとこういうことになる。

〜軸ずれとその修正の基本〜
図・布施仁悟(著作権フリー)


左図のように肉体のパーツの軸ずれは骨盤と肩周辺において顕著になっている。
望景内の目的は軸ずれを修正してパーツ同士を真っ直ぐに結合することなので、
骨盤と肩を調整しながらズレているパーツの接合部分を探り当てればよいのだ。

この肥田式由来の型なら骨盤と肩の歪みを同時に修正して軸ずれを解消できる。
ゆえに望景内の目的を実現するためにはおあつらえむきの操体法といえよう。

とはいえ理論的には簡単なことでも実践になるとやっぱり難しい。
軸ずれは図のような前後だけでなく左右の方向にも起きているし、
不随意筋に阻まれて接合部分を探り当てるなんて不可能に思えてくるからである。

まさしく、そんなときこそ肥田式強健術を試してみるといい。それはいわば、
太極拳の型を合理的に単純化して万能の型に昇華したようなものだからだ。
してみれば肥田式強健術は太極拳創始に匹敵する一大革命だったのである。

矢印マーク 『鉄人を創る肥田式強健術』


簡易強健術は臍下丹田を正しく開発した人向けの体操。
臍下丹田を開発できるとこれだけで十分だそうである。
やっぱりホンモノはいつの時代にもいたんだね。


そして2012年。肥田式以来の第二次革命が起ころうとしている!
それはオツムの弱った21世紀の日本人向けに肥田式を応用した望景内。
創始者は不肖わたくし布施仁悟。その実態はただのパクリのようでもある…。

さてさて次の望景内は創始者・布施仁悟オリジナルだ。
ボクはただのパクリ屋ぢやあないんだぞ!
簡易望景内2に引き続きこの簡易望景内3をやれば効果的だと思う。

体軸の支線
図・布施仁悟(著作権フリー)

簡易望景内3

簡易望景内3
〜肩まわりの簡易望景内その3〜


1.簡易望景内2の足の角度を保ったまま上体を起こす。

2.左腕を上げて背中にまわす。

3.背中にまわした左手を右手で引っ張ったままキープ!

4.左肩にじんわり効いてきちゃったねえ〜。

5.左仁王軸を腰まで降りてきた気が左脚へ抜けるように骨盤をグイッと立てよう!

6.もちろん左右を逆にしてやってみるべし。

7.踵(かかと)を地面にぴったりつけて浮かないように注意しましょう。

図:布施仁悟(著作権フリー)


「なんだ、ありがちなストレッチじゃないか」などと言ってはいけない。
これが簡易望景内3なのである。肩と腰を同時にボケナイできる型なのだ。

おそらくほとんどの人の骨盤は左右どちらかに傾いているだろうから、
足の角度を工夫してこの望景内の真骨頂を発揮してみてもらいたい。

〜簡易望景内3における足の角度〜


骨盤の左右歪曲修正という意味では、
やはり足の角度が味噌なのである。
人によって骨盤の傾きは異なるから、
肉体の状態に適した角度を探ろう。

図:布施仁悟(著作権フリー)


ボクのおすすめは後ろの足を前の足と平行にそろえた角度45。
この足の角度で身体をひねると、より肩側の不随意筋を刺激できる。
図示するとこんな感じ。

〜簡易望景内3の展開型〜

足の角度を変える工夫だけで
ボケナイポイントは微妙に変わる。

図:布施仁悟(著作権フリー)


この展開型は後ろに引いた左足の角度をより左側に傾けることで、
上体をさらに右側に捻(ひね)ることになる。
この捻りによって気は不動軸に流れやすくなるはずなのだ。

その理由を説明するとこういうことになると思う。

左腕を頭上にあげて前傾している肩甲骨を後傾させ軸を前後に修正する。
さらに捻りを加えることによって主に骨盤の左右の歪みを修正しているのだ。
こうして軸ずれによって塞がっている不動軸の気道ルートを開くのである。

では捻りの重要性を知ったところで究極の捻り型を紹介しよう。
それは意外にもボクたち日本人にはお馴染みの型である。

青雲水

簡易望景内4

緑雲水
簡易望景内4
〜肩まわりの簡易望景内その4〜


1.左足を柱に対して外向き45度で構え左手を柱に水平に置く。

2.右足を柱に対して外向き45度で踏み込み右手を柱に垂直に置く。

3.右仁王軸に気が流れるように肩と腰を調整しながら上体をおこしてキープ!

4.あれあれ左肩と左腰にもじんわり効いてきちゃうみたいだねえ〜。

5.もちろん左右を逆にしてやってみよう。

6.相撲のテッポウ稽古のように踏み込んだときに肩と腰を調整して、それから上体をおこしてゆくのがコツ。

7.これは究極の捻り型だから絶対に無理をしてはいけないよ。

図:布施仁悟(著作権フリー)


これは太極拳の玉女穿梭(ぎょくじょせんさ)という型の応用版。
そこに相撲のテッポウの要素を加えて柱を補助に使ってみた型である。

ただし現代の相撲部屋に伝わっているセンスのないテッポウとは違って、
全体重を柱にかけて足腰を鍛えようなんて意図はないから立派な柱でなくていい。
あくまでも肩と腰の調整を目的とするので家の壁を補助にしても構わないのだ。

昔は小さな身体の横綱もいたのだけれどその理由はシコとテッポウにある。
ところがその真意は忘れ去られホンモノの横綱は久しく土俵に現れていない。
おかげで相撲はわが国・日本の国技のくせに人気の低迷に喘いでいるのである。

卒業式で君が代を歌わない世代だって五輪になれば日本人選手を応援する。
なのに欧米やモンゴルの力士に優勝をさらわれてばかりいたら面白いわけがない。
彼らをあっさり投げ飛ばす強い日本人横綱が出れば人気も戻るのだから、
そのためにもシコとテッポウの真意を早急に見直さなくちゃいかんのだ。

また先日、中学校で武道教育が必修化されたそうである。
その導入に当たって文部科学省の提示した選択肢は、相撲、剣道、柔道の三つ。
そこで六、七割の体育教師が柔道を選択したことなんぞ、実に嘆かわしい。
そんな体育の基本もわかっていない体育教師は即刻解雇しちゃいなさい。

だいたい何のための教育なのかを少しは考えて欲しいものだ。
一人で稽古できる合理的な型を持つのは相撲と剣道。特に相撲は器具も要らない。
生涯教育という意味で最も価値のあるのは他でもない国技の相撲ではないか。

というわけで日本の国技・相撲の極意をこれから解説するのである。

〜簡易望景内4の隠れボケナイポイント〜

仁王・不動の四本の軸を均等に調える。
だから対角にある軸も同時に意識する。

図:布施仁悟(著作権フリー)


右足を柱に対して外向き45度で踏み込むと図のようになると思う。

ここからズレている肉体のパーツを接合するために右肩を調整するのだけれど、
そのためには右仁王軸の気を骨盤から下の右脚に流すようにすると都合がいい。
つまり右肩から気を流して骨盤の歪みを調整してゆくわけだ。

すると床と柱で踏ん張って骨盤の後傾と左右の歪みを調整する感じになる。
このとき簡易望景内4の図のように手と足の角度を厳密にするなら、
右仁王軸と対角にある左不動軸を同時に調整することになるはずなのだ。

これは四本脚の椅子の原理と同じこと。
つまり仁王・不動の四本軸にはそれぞれ均等に気を流さなければならず、
この望景内の手と足の角度はその目的に最も適した角度なのである。

相撲のテッポウの稽古は強靭な足腰の力を得るためとされるけれど、それは
この体軸を調える効果によるもので別に足腰の筋肉を鍛えているわけではない。
そもそも足腰の筋肉を鍛えるだけなら「ぶつかり稽古」で十分なのである。

では簡易望景内4の手と足の角度を確認しておこう。

〜簡易望景内4の手足の角度は直角〜
図・布施仁悟(著作権フリー)


まず手は両手で直角をつくるように柱に配置する。
足もまた両足の踵(かかと)とつま先とで直角をつくる。
この手足の角度を厳密に守るとかなり難しい操体法であることがわかると思う。

もちろんこれは理想型なので初めからできなくてもいい。
少しずつできるようになればそれでいいので決して無理をしないように。

とにかくこれで骨盤周辺の不随意筋も少しはゆるんでくるはずだから、
ここからは腰周りの調整を中心とした簡易望景内へ移っていくといいだろう。

ただし、その前にひとつシコでもふんでおこうか。

(2012.5)

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国民体操に認定して学校で教えたらどうだろう。
というか教えるべきだ。

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