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【坐禅作法10】三つの結節と体軸の正体

ちょっとはマシな坐禅作法 三つの結節と体軸の正体〜不動の体軸とは何か2〜

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〜不動の体軸とは何か2〜


結節のお話

禅の師家が結節の話を書かない理由についてはボクにもさっぱりわからない。

結節についての体験がないために書けないのか?
生まれつき結節が解けていたから書けないのか?
そもそも結節を解くまでの悟境に達していないのか?
禅の悟りとは結節を解くこととは無関係なのか?
それとも書いてはならない何らかの事情があるのか?

たしかにボクはヨーガに似た健康体操から坐禅に入門していったので、
そのアプローチは限りなくヨーガに近いものだということは否定できない。
とくに操体法から悟りに近づこうとするハタ・ヨーガ的なところがある。

そのヨーガでは三つの結節を解きクンダリニー覚醒を目指すそうだけれど、
ボク自身は禅者のつもりなのに、ボクの肉体に起こっている変性は、
どういうわけかそのクンダリニー覚醒へと突き進んでいる兆候を示していた。

さらに偏差による頭痛や肩こりに悩まされるようになってからは、
それを一時的にでも和らげるために呼吸法や真言の読誦をしていた。
ひょっとするとそれが邪道だったのかもしれないとも思えてくる。

ところが禅の本ときたら結節について一言たりとも触れていないから、
そうした疑問は束になっていよいよ増してゆくばかりだった。

その疑問を解消してくれた本をちょっと紹介しておきたい。

矢印マーク 『ヨーガとこころの科学』

心の性質とその制御法について書かれた良書。

心はどう彷徨うのか?
心はどう欺くのか?
心をどう鎮めたらいいのか?

自分の心の主であるためには、 それらを知ることを第一の課題としているけれど、 心と気、瞑想、超能力の関係までも説き明かしている。


この本には「クンダリニー覚醒なしには悟れない」とはっきり書かれていたのである。

知識の道を辿るヴェーダーンタの人々も、クンダリニーの力の覚醒を通じて初めて超越意識状態を達成するのである。 ラージャ・ヨーガ、バクティ・ヨーガ、ニャーナ・ヨーガのいずれも、この根源のエネルギーの覚醒なしには、 サマーディ(三昧)あるいは、宇宙の真理と一体になる超越意識、超常能力への到達は不可能である。

(スワミ・シバナンダ『ヨーガとこころの科学』P.34「第一部 心とは何か」)


文中の何たらヨーガ云々(うんぬん)というのは日本の仏教界で例えるなら、
「お念仏にお題目、お坐禅それからお真言、その品多き諸善行…」
いずれも終局的にはクンダリニー覚醒に帰するといったところだろうか。

そのクンダリニー覚醒とはこういうものだそうである。

クンダリニーは、蛇がとぐろを巻いたような姿で、尾てい骨の下、 肛門の上にあるムーラーダーラ・チャクラ(根の力の中枢)に、 顔を下に向け、三回半とぐろを巻いて眠っている状態にあり、 サーペント・パワー(蛇の力)とも呼ばれている。

(スワミ・シバナンダ『ヨーガとこころの科学』P.32-34「第一部 心とは何か」)

世俗的な情欲と欲望が実際になくならなければ、クンダリニーの力とエネルギーは目覚めない。

(スワミ・シバナンダ『ヨーガとこころの科学』P.34「第一部 心とは何か」)

クンダリニーの力が目覚めると、脊髄のなかにある、スシュムナー管を勢いよく上昇する。 するとすべての知覚が精神的空間の中で起きるようになる。

(スワミ・シバナンダ『ヨーガとこころの科学』P.34「第一部 心とは何か」)

初めてクンダリニーが目覚めるとすぐに、ヨーギーは短期間に次の六つの経験をする。 アーナンダ「神聖な歓喜」、カムパナ「体のさまざまな部分の震え」、 ウドバーヴァ「地面からの浮上」、グールニー「神聖な酔い、体は丸く動く」、 ニドラー「眠り」、ムールッチャー「気絶」。

(スワミ・シバナンダ『ヨーガとこころの科学』P.34-35「第一部 心とは何か」)

クンダリニーが目覚めた後、頭頂部のサハスラーラ・チャクラまで上昇させなければならない。 クンダリニーが下のチャクラ(エネルギーの中枢)から上のチャクラへ動く時、 それぞれのチャクラの扉を開いて進んでいく。 ヨーギはそれぞれのチャクラごとに別の種類のアーナンダ(至福)を経験する。 種々の超常的能力を得るとともに、さまざまな体験をする。 地水火風空の五大元素の支配ができる力を得る。 宇宙を、細やかな本来の姿で感知できるようになる。

(スワミ・シバナンダ『ヨーガとこころの科学』P.35「第一部 心とは何か」)


どうやらチャクラというものもクンダリニー覚醒後から本格的に覚醒するらしい。

またクンダリニー覚醒のためには結節を解いておかなければならないそうだから、
行の進行手順としてはこうなるのが必定である。

1.三つの結節の解放→2.クンダリニー覚醒→3.チャクラの覚醒。

たぶん間違った行法で廃人になるというのは、この手順を無視した顛末なのだ。

ボクの経験でも禅の真髄・心随観を修めていれば結節は自然に解けるから、
おそらくクンダリニー覚醒といってもその延長にすぎないのだろう。
ボクの坐禅修行で結節の解放が起こっているのは、むしろ順調な証拠なのだ。

しかしながら坐禅修行といえども結節抜きには語れないはずなのに、
禅の世界では誰一人として三つの結節について語ろうとしないなんておかしい。
そういうことなら、よし、素人のボクが書いちゃうぞ。

というわけでまずは三つの結節の概要から。

赤雲水

三つの結節の概要

黒雲水

三つの結節はボクの知るかぎりではヨーガの文献の中にしか登場しない。
しかも第一、第二、第三の結節としたのはボク独自の工夫で文献では順不同。
何しろ経験談が少ないから科学的な実証アプローチのできない状況にある。

だから、お粗末にも不完全な情報しか提供できなくて残念なのだけれど、
ボクのわかる範囲で解説を試みたい。

ヨーガの文献では三つの結節にちゃんと名前を付けてあるだけでなく、
ご丁寧にも位置まで明示してあった。

第一の結節…ヴィシュヌ・グランティ…アナハタ・チャクラ(胸)
第二の結節…ブラフマ・グランティ…ムーラダーラ・チャクラ(尾てい骨)
第三の結節…ルドラ・グランティ…アジナ・チャクラ(眉間)

結節は肛門または尾てい骨と眉間と心臓付近にある各チャクラの位置にあるそうだ。

グランティは、節、結び目を意味し、このグランティが解かれると、 クンダリニーのエネルギーであるシャクティが目覚め、活動を始めるといわれています。

(本山博『密教ヨーガ』-P.186「競汽奪船礇淵鵐世寮發チャクラ、ナディ」)


ボクが“気を感じる”と言っているのは、ここでいう「クンダリニーのシャクティ」のこと。
尾てい骨にある第二の結節を解けば、このシャクティを感じられるようになる。

矢印マーク 『 密教ヨーガ―タントラヨーガの本質と秘法』

本山博先生の著作は大いに参考になる。
ただし、凡人にとっては『正法眼蔵』のように
超然とした部分もあることは確か。

矢印マーク 『チャクラの覚醒と解脱』

『密教ヨーガ』の解説本。
お値段ちょっと高めですけど…
どうせならセットでどうぞ。


結節の解けるときは身体に大げさな事件が起こるからそれを知るのは簡単だ。

結び目は“ほどく”というより“ぶっちぎる”という感じで解けるものなので、
第一の結節を解いたときは心臓が飛び出すかと思ったし、
第二の結節の解けたときは尾てい骨の部分に激痛が走った。
第三の結節解放時は眉間の奥、脊髄の上端が尋常じゃなく痛かった。

特に脊髄の下端と上端にある第二・第三の結節を解くときは、
強烈なエネルギーが脊髄の中を尾てい骨から頭頂まで突き抜ける感じなんだ。
つまりボクはこのエネルギーの突き上げを二回喰らっていることになる。

以前述べたように第三の結節を解いた直後は髄液漏れのような症状になるから、
三つの結節の存在は脊髄の三層構造と物理的に関連していると思う。
脊髄は硬膜・クモ膜・軟膜で覆われる三層構造になっているらしいから、
結節を解く度に一層ずつ通り抜けると考えれば合理的な説明がつくのである。

とはいえ脊髄については現代医学でもよくわかっていないため、病院はもとより、
頼みの寺院ですら対処してもらえないわけで、現代を生きる禅者はつらいよね。

どっちにしろ優しくソフトにやってもらいたいものだけれど、
痛みを伴うのが天のやり方らしいから文句を言ったら罰が当たりそうだ。
代償として結節の解ける度に深い意識層の能力が目覚めるのかもしれない。

第二の結節解放で“気を感じる”能力を得たなら次の段階は“気を動かす”。
その能力は第三の結節の解放を経なければ得られないものだ。

アジナチャクラは、イダ、ピンガラ、スシュムナの三つのナディの合流点ですが、 この三つのナディはアジナより上へは、わかれた形では上昇せず、 合一した一つのナディとなり、それがサハスララにつらなると、サッチャナンダは説いています。

(本山博『密教ヨーガ』-P.160「競汽奪船礇淵鵐世寮發チャクラ、ナディ」)

アジナは、脊髄の終わったところに対応して位置し、三つのナディが合流して、 ちょうど糸の結び目のようになっています。 この結び目は、ルドラ・グランティ (Rudra granthi)またはシヴァの結び目と呼ばれています。 肉体の上では、アジナは松果腺に対応するといわれます。

(本山博『密教ヨーガ』-P.160「競汽奪船礇淵鵐世寮發チャクラ、ナディ」)


第三の結節は眉間の奥、脊髄の先端部に中枢を持つアジナ・チャクラに関連する。
文中の「サハスララ」はその真上、頭部の中心に形成される霊的な感覚器官で、
ボクの体感では漏斗状の気の流入口として認識している。

第三の結節の解ける頃にはサハスララ形成の兆しを感じられるのだけれど、
そこから流入してくる気の流れが第三の結節で堰き止められるのを体感するはずだ。

そのうち第三の結節を解くと頭頂から足に向かって全身の経絡を流れ始める。
上記の解説によればイダ、ピンガラ、スシュムナの絡みつきをほどいたからとある。

インド・ヨーガにおけるチャクラの図

チャクラは体軸上に存在している7つのシンボルで図示される。 インド・ヨーガでは体軸のことをスシュムナー・ナディと呼ぶ。

図:布施仁悟(著作権フリー)参考:『密教ヨーガ』P.103


そのイダ、ピンガラ、スシュムナとは主要な気道のことでヨーガでは気道をナディという。

上図の床屋のアルヘイ棒みたいにウネる二本の線がイダ・ナディ、ピンガラ・ナディ。
身体の真ん中を走るものをスシュムナー・ナディと呼んでいる。

インド・ヨーガでスシュムナーにまとわりつくようにイダとピンガラを描く真意は、
イダとピンガラの二本のナディはスシュムナー・ナディの顕現を導くものだからで、
ついでに云えば、このスシュムナーが いわゆる“不動の体軸”の正体なのである。

この抽象的なインド・ヨーガの図は中国・気功では具体的な経絡図に変わり、
イダ・ピンガラの両ナディは衝脈図として描かれることになる。

経絡十講による衝脈図

中国気功におけるイダ・ピンガラ。
スシュムナー・ナディはイダ・ピンガラに支えられて現れる。

図:布施仁悟(著作権フリー) 参考:『気・流れる身体』P.41


頭部の中心から流れ入る気は全身の気道を開いてゆくのだけれど、
そのとき主に体感される気道はこの衝脈図にある気道なのである。
この衝脈へ円滑に気を流せるようになると肉体は体軸にスコンとハマる。

一方、ヨーガでは気を「プラーナ」と呼ぶのだけれど、イダ・ピンガラ二本のナディに
プラーナを流せるようになるとスシュムナー・ナディ、つまり、不動の体軸が顕現する。
インド・ヨーガのチャクラ図と中国・気功の衝脈図は同じことを意味しているのだ。

ゆえにヨーガの図で象徴している真意は衝脈を体感できなければわからない。
インド・ヨーガの図は中国・気功の衝脈図を抽象的に表現したものなのである。

そこでひとつ、インド・ヨーガのナディと中国・気功の気道を対応させてみよう。

左鼻腔につながる衝脈←→イダ・ナディ。
右鼻腔につながる衝脈←→ピンガラ・ナディ。
二本の衝脈に気を流したとき出現する不動の体軸←→スシュムナー・ナディ。

だから、今ここではっきりさせておきたい。
不動の体軸とは意識するものではなく身体の中心を恒常的に走っている気道だと。
すなわち、意識するまでもなく当たりまえに在るものなのである。

たとえば坐禅では「頭の天辺(てっぺん)に穴をあけて、そこから硬貨を入れたら、 お腹にチャリンと音のするようにまっすぐ坐れ」とよくいわれる。

この“頭の天辺の穴”とは頭部の中心に形成される気の流入口のこと。
そして硬貨の落ちる通路は体軸であり、筋肉の硬直や神経組織の壊死によって
気道の流れに滞りがあると不動の体軸は失われる。

要するに坐禅とは気功法の一種にほかならないのだ。
ということは道元禅師にしても優れた気功家であったはずなのだから、
今一度、道元禅師の『普勧坐禅儀』を検証して証明してみるとしよう。

(2011.3〜6・改訂2014.8)

矢印マーク 『気・流れる身体』

気感のない人の書いた気の本。
つい衝動買いしてしまった。

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