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フランクリン自伝

フランクリン自伝

運のひらける読書術

言わば人生を解く鍵


本の紹介

フランクリン自伝カバー

フランクリン自伝
(著者: ベンジャミン・フランクリン [訳]松本慎一・西川正身 | 出版社: 岩波書店 )

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アメリカ独立宣言の起草者の一人。 アメリカ資本主義の父。 100ドル紙幣の肖像の人など様々な功績を残した人物として知られる ベンジャミン・フランクリンが晩年に書き綴った自伝です。

この本は、貧しい家柄に生まれた生い立ちにもかかわらず、 輝かしい人生をおくることができた理由をベンジャミン・フランクリン自身が分析し、 老婆心ではあるが、後に続く青少年のためにと書き残したものなのです。

どんな秘訣が書かれているのかと思えば、 なんのことはなく、勤勉で、節約好きで、徳を重んじて、 よくよく心身の態度を整えてきただけなんだけどねと告白しているのです。

このような本が世に出れば、 後の世の青少年にとって大きな祝福となろうとフランクリンの友人達が書簡で口々に唱えています。 確かに、私たちにとって大きな福音となる言葉の宝庫であることは間違いありません。 この本は、アメリカの生んだ世界遺産のひとつなのです。


感銘を受けた点

この『フランクリン自伝』は 大学時代の講義でマックス・ウェーバーの 『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』を 読んだ時に知りました。 『プロテスタンティズムの倫理・・・』の方は、 さっぱり意味不明で、レポートを書いて「はいそれまでよ」だったのですが、 この『フランクリン自伝』は違いました。

パラパラと読んだ程度だったのに、 引越しなどで本を整理した時にも捨てられず、 私の本棚にひょっこりと鎮座していたのです。
「自分が何かしなきゃ、と思っている時にぶつかった本ていうのは、実に意味があるね。」とは、 矢沢永吉の「成りあがり」の中の言葉ですが、 30歳を間近に控えたころに、 もう一度、じっくり読むことになりました。 とにかく、私のそれまでの半生を反省させられました。

こんなに真摯に生きてる人もいたのかと。

学生の頃には「ただの説教くさい親爺のたわごと」ぐらいにしか思えませんでした。 ところが、様々な失敗を繰り返して「これではいかんなぁ」「でも、どうしたらいいんだろう?」 と思ったときに「ベンジャミン・フランクリンを忘れていないかね。」と呼びかけられた と言ったところでしょうか?

私は10年以上も前に読んだにもかかわらず、 様々な過失を重ねてきた今、 ベンジャミン・フランクリンの言葉の一つ一つがジワジワと胸に突き刺さってきます。 なぜなら、この本の価値は、 ベンジャミン・フランクリンの考え方や行動の根底にあるものを理解できると、 なお一層の輝きを放ち始めるところにあるからです。
私の場合、それを理解するのに10年かかったということになります。 字面を追いかけているだけでは、わからないものがこの本には確実にあるのです。

フランクリンの人生は、 25歳で有名な「十三徳」を樹立し実践し始めてから次第に向上していったようです。 それに遅れること10年位。 私もフランクリンに習って、 坐禅の形式で毎朝・毎晩反省の時間を設けるようにしています。 フランクリンより10年以上長く生きられたなら、 追いつくこともできるでしょう。 そうするとフランクリンは84歳で亡くなってますので、 94歳以上の長生きをしなければなりませんが・・・。

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QUOTATIONS & SHORT COMMENTS

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私は貧しいいやしい家に生れ育ち、 のち次第に身を起して富裕の人となり、 ある程度世間に名の知られ、 かつこの年になるまでかなり幸運に恵まれて日を過してきたが、 子孫の者からすれば、そうなるまでに私が取り用いた有益な手段 --それは神様のお蔭でたいそう成功したが-- その中には自分の境遇にも役立ち、 したがって真似したらよいと考えられるものもあろうから、 その手段を知りたいものだと思うことだろう

〜 こういう老婆心の有難さというのは、なかなか分からないものです。 世の中はニセモノばかりですからね。 でも、フランクリンはどうやらホンモノのようですから、 素直に聞いておいたほうがよいと思います。 〜

私はいままでの生涯を初めからそのまま繰返すことに少しも異存はない。

〜 ベンジャミン・フランクリンは、自分の人生に後悔することがないのです。 「なぜ、そうなのか?」がわかるまで10年かかりました。 〜

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私は他人の自惚れに出逢うといつもなるべくこれを寛大な目で見ることにしている。

〜 ベンジャミン・フランクリンは、まさに「好かず嫌わず使う大物」なのです。 これも「なぜ、そうできるのか?」がわかるまで10年かかりました。 〜

不遜な言葉には弁護の余地がない、謙遜が足りないのは分別が足りないのだという以外には。

〜 どうやら、自分に分別が足りないと気づいた人から成功してゆくようです。 フランクリンは、そのことに気づいたのが20代と凄く早かったようです。 〜

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分別は必ずしも年とともに加わるものではなく、 また若いからと言って分別がないとは必ずしも言えない。

〜 聖書の言葉を借りれば「後のものが先となり、先のものが後となることがある。」 この言葉の意味はこういうことなんだと気づくのに、やっぱり何十年もかかりました。 〜

理性のある動物、人間とは、まことに都合のいいものである。 したいと思うことなら、何にだって理由を見つけることも、理窟をつけることもできるのだから。

〜 「偽証するなかれ」とは、洋の東西を問わず大切な教えです。 言い訳をすることは、自分に嘘をつくことに他なりません。 どうやら、自分に嘘をつき続けると人生がどこかで破綻するようですね。 〜

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私たちが活字をあけて印刷機を整頓したばかりの時、 知合いのジョージ・ハウスが、印刷屋を探している田舎の人に往来で出会い、 その人をつれてきてくれた。 どうしても買わなくてはならないさまざまの備品のために 現金はみんな使い果たしたところだっただけに、 この田舎の人が払ってくれた五シリングは、 まさにちょうどいいところに入ったのではあり、 最初の収入でもあり、その嬉しかったことは、 その後稼いで手に入れたどのクラウン銀貨とも比べものにならない。 このハウスに対する感謝の念から、 もしこのことがなかったら多分そうはならなかったと思われるが、 私は若くて独立する人をしばしば進んで援助するようにしている。

〜 こういう人に私もなりたい。 〜

私がかように自分の勤勉ぶりを事こまかに、 また無遠慮に述べ立てるのは、自慢話をしているように聞こえようもしようが、 そうではなくて、私の子孫でこれを読む者に、 この物語全体を通して勤勉の徳がどのように私に幸いしたかを見て、 この徳の効用を悟ってもらいたいからである。

〜 とにかくフランクリンは勤勉です。 かといって、つまらない人物だったわけでもなさそうなので、 凡人の私は、読んだ当初、理解に苦しみました。 〜

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言わば人生を解く鍵ともなり、 すべての人が一度は説明してもらわねばならない多くの事柄を明らかにし、 遠いおもんぱかりによって賢明になる機会を与えてくれることでしょう。 〜〜〜どうしたらよいか方法に迷っている人のほうが多いようですから、 なおのこと有益です。

〜 確かに、この本は人生を解く鍵のひとつです。 人は、勝手を知らないがために多くの過ちを犯してしまうものです。 それでも、待ってくれないのが人生なので思い悩んでしまいます。 勝手を知っていれば、少しはその過ちも減るのではないかと思われるのです。  〜

英国の諺に「身上ふやすにゃ、女房が大事」というのがある。 私同様勤勉と節約を愛する妻を持ったことは幸福なことであった。

〜 人生のパートナー選びはホントに大切なようです。 〜

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確実に、不変に、つねに正道を踏んで違わぬという自信を少しでもうるためには、 まずそれに反する習慣を打破し、良い習慣を作ってこれをしっかり身につけねばならない。

〜 そこで、編み出されたのが有名な十三徳と手帳なんだそうです。 この決心によって、フランクリンは人生を好転させてゆくのです。 私の場合は、確実に、不変に、つねに正道を踏んで違わぬという自信を坐禅でやっと掴むことができました。  〜

金というものは本来繁殖力の強いものなのである。

〜 やっぱり資本主義の父は言うことが違います。 〜

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私が見てきたところでは、理窟屋で反対好きで言葉争いに耽るような連中は、 多くは仕事のほうがうまく行かないようだ。彼らは勝つことはある。 しかし、勝利よりも役に立つ、人の好意というものをうることは決してないのだ。

〜 フランクリンも当初は、理窟屋で反対好きで言葉争いに耽るような連中の一人だったそうです。 フランクリンは、そういう悪い癖を全部直す工夫を重ねた結果、 「私がたえず幸福にして来られたのは、神の恵のほかに、このささやかな工夫をなしたためである」 と結論づけています。 〜

肴はとくにこだわらず厳選情報

プーア・リチャードの暦

色褪せないフランクリンの言葉

フランクリンの残した書を子供でもわかるように訳した本です。フランクリン自伝の巻末にも掲載されている『富に至る道』の他にも多数存在するフランクリンの重要な書簡を読める非常にありがたい本。絶版なのはタイトルのせいだとおもわれます。

7つの習慣―成功には原則があった!

それでも売れてる自己啓発本の王様

フランクリンの手帳を現代版に焼き直して大儲けしている人の本。フランクリンの主張は至極単純なのに、どうしてこんなに複雑にしてしまうのか疑問。やっぱり手帳を売るためかな?

プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神

フランクリン自伝に出会う本

この本を大学の講義で取り上げてもらわなかったらフランクリン自伝を読んでいなかったとおもわれます。そういう意味では重要な本。確かに、中身は知的好奇心を十分に満たすものです。論文なのに、よくできた推理小説のようなワクワク感を楽しめます。ただし、この本を読んだとしても、人生の最期に『私はいままでの生涯を初めからそのまま繰返すことに少しも異存はない。 』と言えるようにはならないことは確かです。