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高野豆腐と料理の自由

たしなみ倶楽部 高野豆腐と料理の自由

たしなみ倶楽部

豆腐使いの新常識!自家製高野どうふで煮物を作ろう。


豆腐を使い切れないことってないですか?

豆腐ってどうよ!?
トピックスイメージ

わが家では、スーパーの特売で豆腐を買ってきたのはいいけれど、
たまに賞味期限までに使い切れないことがある。

ひょっとしたら、豆腐を賞味期限までに使いきれないことなど、
一般的な家庭では通常あり得ないことなのだろうか。

奈良時代に中国から伝えられた豆腐は、
江戸の後期には豆腐料理のレシピ集「豆腐百珍」を生み出すほど、
日本の庶民の間に浸透し、安価なこともあって、
今でも家計のお助け食材として親しまれている。

豆腐のやさしい舌触りと淡白な味は、様々な調味料や食材とよく絡み、
どんな料理にも応用が利(き)く。

確かに豆腐は、薬味を乗っけて冷奴にしたら酒の肴にもってこいだし、
みそ汁に入れても、サラダに仕立ててもいい。
そう考えると、豆腐とは実に使い勝手のいい食材だ。

もしかしたら「賞味期限までに豆腐を使い切れない」などというのは、
所詮(しょせん)、料理のレパートリーの少ない私の愚痴でしかないのか…。

でもね、「賞味期限までに豆腐を使い切れない」ことってあるでしょ?

例えば、亭主の残業で予定していた豆腐料理を作れなかったり、
ついつい買い溜(だ)めし過ぎてしまったり…。

いやいや、たぶん、きっと、けだし、あるに違いない。

そういう時には、

パックのまま冷凍庫に入れて“自家製高野豆腐”を作ればよい。」

のである。


“自家製高野どうふ”で煮物を作る

冷凍庫には高野豆腐もどき

教えてくれたのは、この本。

矢印マーク 『決定版 奥薗壽子の超ラクうまおかず』
自身を「ナマクラ流ズボラ派」家庭料理研究家と言う
奥薗壽子先生の本。
なかなかどうして実に合理的な調理法の研究家なのである。
料理の楽しさを教えてくれる一冊。
パックしたままの豆腐を4日以上冷凍庫に入れておくと、「す」の入りまくった“高野豆腐もどき”ができるのだ。
高野豆腐もどき
解凍には常温で丸半日かかる。
ちぎる
解凍し終えて、水気を切り、手でちぎった状態。

本物の高野豆腐は、使用する大豆の量が普通の豆腐の倍なので、
そもそもこれは全(まった)くの別物である。

ところが、そんな“高野豆腐もどき”のくせに、
煮物に使うとタレを吸収して実によい働きをしてくれるのだ。

“高野豆腐のようにダシ汁を吸収する湯葉”
とは言い過ぎかもしれないけれど煮物との相性はバツグンである。

わが家では、この“高野豆腐もどき”を使った
「自家製 高野どうふの煮物」をもう何度も作って食べている。

【自家製 高野どうふの煮物】
(参考:『決定版 奥薗壽子の超ラクうまおかず』P.62)
自家製 高野どうふの煮物
【作り方(3〜4人分)】
1.豚ばら肉(薄切り150g)を食べやすい大きさに切り、つけダレ(しょう油大1・蜂蜜大1)で下味をつける。
2.チンゲン菜(2株)を4〜6つ割りにしておく。
3.深底のフライパンにゴマ油を熱し中火強で豚肉に軽く焼色をつける。
4.ちぎった自家製高野豆腐(2丁分)と水(1/2カップ)を加え、蓋をして5分ほど煮る。
5.しょう油大1・みりん大1で味を調整し、チンゲン菜を加えてさっと炒める。
6.削り節(1つかみ)を振りかけて火を止めて完成。
(わが家では、チンゲン菜の代わりに小松菜をよく使う。)
(絹ごし豆腐より木綿豆腐のほうがおいしくできる。)
トピックスイメージ

奥薗壽子先生と“地雷レシピ”

決して怯んではいけないのがお約束
トピックスイメージ

ところで、奥薗壽子先生は笑える料理研究家である。

先日、テレビ放送で奥薗壽子先生のお姿を拝見したときには、何をおもったのか?
高野豆腐を煮溶かしたり、高野豆腐をお菓子にして、当然、冷笑を買った。
それでも、本人はノリノリで楽しそうにしているのである。

どうやら、高野豆腐料理の可能性を発表できるだけで、
殊更(ことさら)に満足しているようなのだ。

たぶん、この人は文字通りの“研究家”肌なのである。
そう考えれば、「なんだこりゃ?」といぶかってしまうような
研究本位の“地雷レシピ”が偶(たま)にあっても合点がいく。

そもそも、料理のレパートリーの増える時は、失敗が付き物だ。

ただし、そういう失敗作の料理もノリで楽しんでしまう料理人の食卓には、
年月を経る中に、色んな美味しい料理がたくさん並ぶんじゃないかと思う。

なぜなら、料理を楽しむほどに自由な発想が生まれ、
新たなレシピを創造できるからだ。

おそらく、奥薗壽子先生は、料理のレシピ開発に必要な
料理の自由を伝えようとしている料理研究家なのである。

だから、奥薗壽子先生のレシピ本と付き合うなら、
“地雷レシピ”に遭遇しても決して怯(ひる)んではいけない。

そのレシピ本の中には、
誰も考えつかなかった自由な発想のレシピがひょっこりと潜んでいるのだから…。

ちなみに、紹介したレシピは、私が実際に作って毒見済み?なので問題はない。
つまり、おいしい。−−ご安心あれ。


肴はとくにこだわらず厳選情報