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【第9話】ストレスを制御しよう!

ストレスを制御しよう!

できる受験生できない受験生

私達の日常生活は、慢性的・精神的なストレス要因を絶えず生み出しています。 そのため、ストレスを制御する訓練も必要なのです。


生活習慣を工夫してもストレス要因は消えない

これまで、深い睡眠を得るためには、昼寝をし、食事を見直し、運動をして、 音楽を聴くことが効果的であることを指摘してきました。 そして、その全ては、脳の鎮静化と心的ストレスの回避を 目的としていることも理解していただけたとおもいます。

確かに、これらの行為は、日中の習慣として生活に取り入れることで、 脳を鎮静化し、心的ストレスを回避するリラックス効果を得るために役立ちます。 したがって、是非とも実践していただきたいのですが、 これらの行為に加えて瞑想を実践することも私はおすすめしたいのです。

なぜなら、私達の日常生活は、 慢性的・精神的なストレス要因を絶えず生み出し続けているからです。 例えば、意地悪な隣人や理不尽な出来事や将来不安などのストレス要因に 遭遇せずに生活できないことは、この世の常と言えるのではないでしょうか?

つまり、どんなに生活習慣を工夫してリラックス効果を得ても、 ストレス要因自体が無くなるわけではないということです。

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瞑想訓練の意義

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先に挙げた好ましい生活習慣の全ては、 これらのストレス要因に適切な対抗策を打つためのものではなく、 逸(そ)らしたり、発散したり、和(やわ)らげたりする役割を果たすにすぎません。

したがって、日常のストレス要因によって引き起こされる 慢性的な心身の緊張や興奮・不安や焦りなどの情動を意識的にコントロールする訓練を 同時に実践しなければ、ストレス要因に対して適切な対抗策を打つことは不可能であると考えられます。 そして、そのための訓練こそ瞑想なのです。

瞑想時の脳波の変化を観察すると、 緊張や興奮状態を示すベータ波の脳波の減少を確認できるそうです。 つまり、安静・リラックス状態を示すアルファ波やシータ波が優位となることが、 実験によって一貫して示されているのです。

また、瞑想を実践している期間の長さと脳波の変化の仕方にも 直接的な関係のあることが分かっています。 瞑想訓練を長年実践している人の場合、 瞑想をする以前から安静・リラックス状態を示すアルファ波が優位に放出されているため、 瞑想中は常に、より深い安静を示すシータ波の増加を観察できるそうなのです。

それでは、なぜ、瞑想訓練を長年実践している人は、 慢性的・精神的なストレス要因を絶えず生み出している日常生活の中にあって、 安静・リラックス状態を維持できているのでしょうか?


瞑想の効果

なぜなら、瞑想システムの多くは、 それまで意識的にアクセスできなかった無意識にわき起こる感情や情動に 気づけるようになることを目的としているからです。

そのため、瞑想に熟練すればするほど、 意地悪な隣人や理不尽な出来事や将来不安に遭遇したとしても、 無意識の領域でわき起こる感情や情動に気づき、 即座に気分を変えたり、不安感や焦燥感をコントロールすることが可能となるのです。

したがって、瞑想の効果には、すぐにはっきりとわかるものと、 長い目で見ないと効果のわからない微妙なものがあります。

ハーヴァード医科大学のハーバート・ベンソン医師の報告では瞑想の効果として、
    ○脳波の安定と精神の鎮静
    ○ストレスホルモンの分泌量の減少
    ○心拍数や呼吸数の減少や血圧の低下
    ○血流量の増加
を挙げています。

また、長期間瞑想を実践することで、
    ○集中力がつく
    ○記憶力がよくなる
    ○分析力が磨かれる
    ○健康になる
などの能力の向上を実感できるようになります。

残念ながら、このことについては瞑想実践者としての経験でしか言えませんが、 2005年に東京大学の研究グループが『Neuron』誌に報告した実験結果によると、 シータ波がマウスの海馬に伝わると、 記憶形成を担う海馬新生ニューロンの分化を促進できることが報告されています。

もしかしたら、瞑想によりシータ波優位の脳の状態を人為的に作り出すことによって、 脳を活性化できるのかも知れません。

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