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【第5話】人生史上最悪の作戦

人生史上最悪の作戦

できる受験生できない受験生

幼少期のできない受験生は、その無智ゆえに人生史上最悪の浅はかな考え方を身につけ始めます。


人生最大の問題とは?

のちにできない受験生となる男の子は、 父親が信頼できない人格であることを見破った時、人生最大の問題に直面します。 それは、

「もう何を信頼したらよいのかわからないけれど、 とにかく無条件に信頼できない父親とうまくやってゆかなければならない。」

という問題です。

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男の子の苦悩

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この問題の解決方法の一つは、男の子が父親に反抗することです。 つまり、父親に反抗することで、父親の反省を促し、相互理解を深めればよいのです。 しかし、不公正な理由で父親に叩かれたとしても、 小さくて力の弱い男の子が叩き返したところで敵うわけがありません。

むしろ逆効果なのです。 なぜなら、反抗し、叩き返そうとしたことに対する父親の反応は、 自らを省みることではなく、さらに徹底したお仕置きをすることだからです。

そして、男の子は、

「この父親は、その気になれば自分の人生を左右する力もある」

という事実に気づいた時から、その恐怖から身を守る作戦を練り始めます。 実は、その作戦こそ人生史上最悪のものなのですが、 無智ゆえにその浅はかさに気づかずに年月を重ねてゆくことになります。

おりこうさんになる作戦

その作戦とは「自分が父親にとっておりこうさんになる」ことです。

これが、他に逃げ場のない環境の中で、 うまくやってゆくための最良の手段として認識され始めます。 なぜなら、この「おりこうさんになる作戦」は、当初、 とても都合のよい解決策となるからです。

つまり、誰かにとっていい子になれば、その誰かから信頼を得られるからです。 この信頼は「えこひいき」と言い換えてもよいでしょう。 自分の父親はいつも信頼できるわけではないという事実を見破ったとしても、 なんらかの形で父親の「えこひいき」を得られなければ、 逃げ場のない状況でうまくやってゆくことはできないのです。

そこで、男の子は、健気にも 自分を犠牲にして父親の「えこひいき」を求め始めます。

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できない受験生への力強い一歩

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ところが、この時には、すでに男の子は何を信頼したらいいのかわからなくなっているのです。 2・3歳の子供の頃は、無条件に周囲を信頼することができました。 父親や母親や周囲の人々は、無条件に「えこひいき」してくれたからです。 したがって、男の子も誰に対しても無条件に信頼を表現できたのです。

しかし、4・5歳の頃になると、 父親や母親や周囲の人々も、信頼の対価として、男の子に対して何らかの条件を突きつけるようになります。 つまり、両親も周囲の人々も、男の子に対する 理不尽な期待や要求によって自分に対する信頼を確かめようとし始めるのです。

例えば、こういう困った両親は、
「お父さんとお母さんどっちが好き?」
などの困った質問を投げかけたりします。

そういう時、男の子は困りながらも「えこひいき」してもらうために、
「どっちも大好き!」
という答えを導きだし「おりこうさんね。」と褒められようとします。

こうして、男の子は、誰かの信頼を得るためには、つまり、 誰かに「えこひいき」してもらうためには、 自分を犠牲にしてでも、誰かの欲している愛情を表現してあげればよい。 ということを自然に覚え始めるのです。

このように、人間は、何を信じたらよいのかわからないために、 自分の存在価値の拠り所として、誰かの信頼を強く求める傾向があります。 実は、この時から、男の子はできない受験生への力強い一歩を踏み出していることになります。 なぜなら、飼い慣らしのための心の準備を完了したと言えるからです。

顔色一つで飼い慣らされるできない受験生

人間は、心に自信を持っていれば、自分をコントロールできます。 なぜなら、他の誰かの気まぐれな愛情を求めなくても良いからです。 しかし、自信の源泉を自分の外に求めるならば、自分をコントロールする術を失います。 なぜなら、他の誰かの気まぐれな条件付きの愛情に振り回されるからです。

自分をコントロールできなくなった男の子は、 この後、誰かの愛情を失うことをひどく怖れるようになります。 同時に、この頃から不安や焦りの感情を学び始めるのです。

例えば、母親が「がっかり」した顔を見せることは、 男の子が「えこひいき」してもらいたい人から「がっかり」されることですから、 その愛情を失うことに等しい行為と認識されます。 自分の存在価値の拠り所として、母親の信頼を強く求める傾向にある男の子は、 その愛情を失うことに不安や焦りを感じ、 母親にとって「おりこうさん」になろうと必死の努力を始めるのです。

すなわち、この男の子は、顔色一つで、 どのようにでも飼い慣らされるようになったということです。 結局、男の子の「おりこうさんになる作戦」は、 その人生史上最悪の浅はかな作戦として尾を引いてゆくことになります。

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