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【日々是煩悩 10】四十の志学

日々是煩悩 四十の志学

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真理を知るものはそれを教える義務がある


孔子よ、オマエもかっ!

ボクは、先日、40歳になったばかりだ。

マホメットがアラーの啓示を受け始めたのも40歳と聞けば、
同じ真理の探求者として対抗意識を燃やしてしまう40歳である。

対抗意識を抱くといえば孔子もまたその一人。
論語で最も有名なコレは求道者の星まわりのことだよね。

十五の志学:十有五にして学に志す
三十の而立:三十にして立つ
四十の不惑:四十にして惑わず
五十の知命:五十にして天命を知る
六十の耳順:六十にして耳順う
七十の従心:七十にして心の欲する所に従えども、矩(のり)を踰(こ)えず

おそらく孔子も29歳からの軌道に乗った人なのだろう。

「孔子よ、オマエもかっ!」と言える四十歳になれた自分が嬉しい。

矢印マーク 大人のための音感トレーニング本 音楽理論で「才能」の壁を越える!

「才能」の壁を越える!
こういう謳い文句に弱いんだよね、ボク。


学生時代にギターを弾いていて、作曲をしてみたことがある。

「歌は眼の前に浮かんでいるものだから、それをパッと掴むだけさ」

これはボブ・ディラン曰くで、その真偽を確かめてみたかったのだ。

たとえば「喫茶店で作曲依頼を受けた時にいきなり浮かんできた」
この逸話は槇原敬之の『どんなときも』のもので22歳頃のお話。

「口が勝手に歌うにまかせた」というのが中島みゆきの『時代』。
これは輪廻転生を詠(うた)った歌で、奇しくも22歳頃の作品。

ディランと同じ体験をしている人は日本にも少なからずいるのである。

これは2013年10月に放送されたNHK『SONGS』の〜時代〜特集から、
中島みゆき談。

書いた時には たぶん何も考えていなかったと思います
誰にでもあることでしょうけれど 小さな子みたいにね
「口が勝手に歌うにまかせた」
というような生まれ方をした曲なので
そういうのって 殆んどの場合
書きとめようとしても 間に合わないんですね
なので これはごく稀なケースでした
今でも もしかしたら
もっと長い曲だったのかもしれない
という気がする時もあります


「誰にでもあることでしょうけれど」って…みゆき嬢。

そんなわけ無いでしょう。

ボクはといえば模倣のレベルを越えることができなかったわけで…。
大学卒業を目前にして、ギターは封印することにしたのである。

で、かれこれ時を経て39歳。昨年の夏にすごい本をみつけた。

『大人のための音感トレーニング本』

内容は、難解な和声(コード)理論をあっさり整理してあって、
実践で使うために覚えなければならない音楽理論が明確に示されている。

「これさえ覚えればいいんだから、これくらい覚えろ」
という著者の不躾な感じも好みで、実によろしい。
ギターを弾き始めた頃にこの本があったら…、とため息が出た。

ボクは最初の段階で理論的に納得できない限りのめり込めないタイプで、
ボーイスカウトをやっていた関係で幼い頃から禅寺には縁があったのに、
(無味無臭、人畜無害、単細胞の少年を育てるボーイスカウトは、
全国各地の寺や教会で檀家集めのために利用されている)
32歳になるまで坐禅に手を出さなかったのは、そのせいだと思っている。

いまいち音楽にのめり込めなかったのも、おそらく、そのせいで、
たとえば「ピアノの黒鍵の音にはどうして共通の名前がないのか?」
「ドのシャープ」や「レのフラット」じゃ、ドレミファソラシド〜♪みたいな、
階名唱ができないでしょうに。なんで誰も音階名を付けないのよ?

こうしたボクの疑問に答えてくれる音楽教師はいなかったし、
そもそも音楽などの芸術の分野は、身体で覚えろ式の世界で、
ボクのような理論派の少年は端から煙たがられて相手にもされないのだ。

そのため、音楽とボクの間には見えない壁が出来ていて、
ギターも、コードを押さえて かき鳴らす位までしか上達しなかったのである。

しかし、そのくせ「現在音楽を教えている連中はおそらくアホだから、
オレが黒鍵に名前をつけて和声理論のトレーニングメソッドを開発してやる」
と意気込んで、当時、20〜30万円位したパソコンを買ってDTMを始めた。

しかし、メモリがキロバイト、ハードディスク容量がメガバイトの時代だから、
まったく使い物にならなくて、これも投げ出してしまったのである。

ところが、ですよ。この『大人のための音感トレーニング本』には、
ボクの目指した「黒鍵に名前をつけたトレーニングメソッド」が書かれている。
「やっぱ、そうだよな」と独りごちたのは言うまでもない。

やはり、坐禅でもそうなのだけれど、その進歩には階梯があるし、
最初に覚えなければならない理論だってある。それを説明せずに、
作法だけを教えるということは、最初のボタンをかけ違うということだ。

最初のボタンをかけ違えたままでいたら、先々になって、
必ず限界にぶつかるのは明らかで、そのときには手遅れだったりもする。

ボクは作曲にあたって和声理論の必要性を感じて学んだのだけれど、
それを実践に結びつける道筋を教えてくれる人や本は当時はなかった。
それは幼い頃からの積み重ねで自然に身に着ける魔法のようなもので、
歳を重ねてから入門した者にとっては使いこなせないものだったのである。

「真理を知るものはそれを教える義務がある」

イスラムのスーフィーの伝統ではそう云われているそうだけれど、
『大人のための音感トレーニング本』の著者はその実践者だ。
B・エドワーズの『脳の右側で描け』が美術教育に一石を投じる書なら、
この本は音楽教育のそれに当たると思う。

ボクは著者の友寄隆哉氏に敬意を表したい。「アンタは偉いよ!」

矢印マーク フィナーレ・ノートパッド2012活用ガイド

フリーの楽譜作成ソフト。学習用にはこれで十分。
手元にマニュアルがあるほうが便利なので、
買っちゃいました。大満足です。


で、本にあるトレーニングメソッドを実践するのに自分で教材を作っている。

ボクがDTMに挫折した20年前と違って、現在は楽譜作成ソフトなんかも、
出来が良く、それもフリーソフトで手に入る。なんていい時代なんだ。
何度もリピートして聞くために語学用のラジオも買っちゃった。

30万円近くしたパソコンに比べたら安いもんだよ。
というわけで、ボクは今、音感トレーニングにハマってます。

不惑のはずの四十の志学って何か違う気もするけれど、
無念を晴らすという意味で、これもまた修行の一つなのかな。

(2014.04)

赤雲水

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