思えばあれから12年。ちょうど一縁起めぐってボクは38歳である。
未だに只管打坐すら達成できないでいるけれど、石庭で有名な龍安寺に立ち寄ったとき画龍点睛を飾る禅語に出会ってしまった。
〜知足のつくばいホルダー〜
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いわゆる“ひとめぼれ”してしまった。
写真はちょっと手ぶれ。
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写真:布施仁悟(著作権フリー)
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龍安寺の石庭の裏手には「知足のつくばい」がある。
「吾れ唯だ足るを知る」という言葉を意匠化したデザインのつくばいだ。
商魂たくましき龍安寺の売店は禅師の魂・警策を4000円で売っていたり、
公開してもいない雲龍図グッズを置いていたりとあまり感心しないのだけれど、
「知足のつくばい」のキーホルダーにボクはひとめぼれしてしまった。
しかも、これは罪なことに色違いで三種類もある。
衝動買いの性癖の抜けないボクは気づいたら三種類全部買っていた。
そんなに買ってどうするつもりだったのか?ちなみに一個480円でちょいと高い。
とはいえ「吾れ唯だ足るを知る」とはよい禅語である。
ボクの今の課題は如何にして心の饒舌(おしゃべり)を止めるかというもので、
あれこれつまらない心配を始めてしまったとき「吾唯足知」は極めて有効。
観光で訪れるような場所にポツンと禅語が転がってる京都って素的だと思う。
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